事故分析・コミュニケーション研究所へようこそ

 

当研究所では事故の分析方法としてFTA(Fault Tree Analysis)をとりあげ、様々な事故の分析をしています。そして、分析結果から何をすれば同じ事故が繰り返されないのかを考えています。また、事故が繰り返されないために必要なコミュニケーションについても研究しています。

事故分析や再発防止でお困りの方は、お気軽にご相談ください。

プロセス安全管理導入などの相談も受けております。

 

メッセージ

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2024年

4月15日

今年は1月1日に能登半島で大きな地震が発生して大きな犠牲が払われました。また、今月3日には、台湾でも大きな地震が発生しています。これらの状況から地殻変動が激しくなりつつあるのではないかと懸念を強めている所です。東日本大震災の傷も癒えない内に次々と大きな地震が発生しています。わが国では南海トラフの地震や東京地下直下型大地震などの可能性も報道されています。危険な化学物質を扱っている化学プラントや石油精製施設では色々な対策を講じていることと思いますが、日本の場合は地域住民とのコミュニケーションが不足しています。狭い国土では巨大地震発生時に、周辺住民に何らかの影響が及ぶことは避けられないでしょう。一方、周辺住民の方達もそのことを承知の上でそこに住んでいるという認識を持つべきではないでしょうか。国民の財産と生命を守ることは国の大切な役割です。国はそのために適切な法改正を行うべきだと考えています。

2023年11月30日

丸善出版株式会社から「化学プロセスの事故から学ぶ リスクに基づくプロセス安全管理のポイント」が発刊されました。この本は、AIChE CCPS が2020年に発行した"More Incidents That Define Process Safety"の翻訳です。

残念ながら、我々SCE-Net安全研究会が翻訳したものではありませんが、以前経産省のプロジェクトで一緒に仕事をさせて頂いた牧野氏、若倉氏、和田氏が、また岡山産業安全塾でお世話になっている鈴木先生が翻訳に携われたものです。「反応性化学物質および化学反応による事故」「火災事故」「爆発事故」「有害物質漏洩事故」「輸送事故」「石油・化学以外の産業分野での事故」に分類して多くの事故事例が紹介されています。付録の「産業分類別、事故とRBPSエレメントのマトリックス」は事故がどの産業分野のものであったかと、各事故の重要な要因がRBPSのどのエレメントと深い関連があるかを示すマトリックスになっています。産業分野別に注目すべきRBPSエレメントを探してみても良いでしょう。

2022年11月27日

化学工学会 安全部会で取り組んできたプロセス安全の新しい考え方が、「業務に基づく プロセス安全 マネジメント ガイドライン」として化学工業日報社から、この15日に出版されました。東京工業大学名誉教授の仲勇治がリードして、安全部会の有志が集まって作成したものです。私も、第12章の「協力会社管理」の主担当として執筆させて頂きました。欧米のプロセス安全よりもスコープを広げて、サプライチェーンやサイバーセキュリティにも着目してプロセス安全を考えている点で、ユニークな内容となっています。本体価格が10,000円と少し高い本ですが、日本人の考えたプロセス安全ということで、日本の文化に適した内容となっています。是非、参考にして頂きたいと思います。

12月の7日、14日、21日と3日に渡り、出版記念講演がオンラインで実施されます。興味のある方は是非参加をご検討ください。詳細は化学工学会安全部会のホームページをご覧ください。

2021年6月19日

 CCPSが2018年に発行した"Dealing with Aging Process Facilities and Infrastructure"の翻訳を安全研究会で取り組んでまいりました。この6月30日にこの翻訳本「化学プラントの老朽化 - リスクに基づく設備の保守とその評価」が丸善出版から出版されることになりました。

米国ではプロセス設備やインフラ設備の老朽化が問題となっており、リスクに基づく保守のやり方や評価方法が喫緊の課題となっています。

日本は第二次世界大戦で多くの設備が破壊され、米国ほど古いものは殆どありませんが、それでも戦後の設備も50年以上が経過しており、老朽化は問題となっています。生産に直接関わるプロセス設備は安全に直結するので、注意が払われている方ですが、インフラ設備は忘れがちになっています。インフラ設備も含めてプラントの設備の老朽化には適切に対処する必要があります。

この本は、その様なプロセス産業だけでなく、組み立て産業などにも役立つものと考えます。

原書は1万円以上する本ですが、「化学プラントの老朽化」は定価6800円(税抜き)です。

会社の設備の老朽化対策に役立てて頂ければ幸いです。

 

2018年12月7日

 CCPSが2016年に発行した"Introduction to Chemical Process Safety for Undergraduates and Engineers"の翻訳を安全研究会で取り組んでまいりました。この12月25日にこの翻訳本「若い技術者のためのプロセス安全入門」が丸善出版から出版されることになりました。米国ではOSHA PSM(Process Safety Management)が法制化されていてプロセス安全に取り組むことは化学会社にとっては常識になっています。CCPS(Center for Chemical Process Safetry)がこのOSHA PSMを発展させ、行動レベルで解説したものがRBPS(Risk Based Process Safety) ですが、この本はそのRBPSを分かり易く解説した入門書です。

実際の事故事例を説明してRBPSのエレメントのどの部分に欠陥があったために生じた事故だったかを解説したり、化学会社に入社すると若い技術者はどの様にプロセス安全に関わっていくのかなど、米国の化学会社のプロセス安全に対する取り組みも垣間見ることも出来ます。

原書は1万円以上する本ですが、「若い技術者のためのプロセス安全入門」は定価4800円(税抜き)です。

書店で手にとってご覧頂ければ幸いです。

 

 

 2017年9月15日

9月12日の 4th CCPS Global Summit for Process Safety at Okayama に参加して、CSBのboard member の一人の方に話を聞くことが出来ました。トランプ大統領はCSBの予算をカットする提案を出しましたが、Congress がこれを認めず、CSBの予算は確保できたとのことでした。従いまして、CSB議長からの声明は削除致しました。

 

 

4th CCPS Global Summit on Process Safety にて

 

 

 

2019年10月15日 AIChE より Five Years Member の Certificate を頂きました。

 

 

CCPSが毎月発行しているProcess Safety Beacon を化学工学会SCE-Net安全研究会で和訳していますが、CCPSから感謝状と記念の盾を頂きました。

 

 

2015年3月、「事例に学ぶ 化学プロセス安全 ――Beaconの教訓と事故防止の知恵」が丸善出版より刊行されました。

この本は化学工学会SCE・Netの安全研究会のメンバーがAIChE CCPSが発行しているPSB(Process Safety Beacon)をベースに日本の工場の現場で働く方たちの安全向上に役立てることを目的として記したものです。私もその執筆者に加えさせて頂きました。世界で起きている様々な事故事例をベースに事故の概要、要因、事故防止対策、類似した国内事例などを紹介しています。現場の皆さんが自分の職場の安全を向上させるために役立つ情報が豊富に提供されています。是非、活用して頂きたいと思います。

 

「事例に学ぶ化学プロセス安全」
書籍のチラシと申込用紙です。ご覧ください。
事例に学ぶ化学プロセス安全 ちらし.pdf
PDFファイル 524.4 KB

お知らせ

  • 2023年 9月27日 SCE・Net安全講習会「RBPS入門」の講師を担当
  • 2023年 7月 5日     SCE・Net化学工学入門講座で「蒸留」の講義を担当
  • 2023年 2月11日  CCPSの Beacon writing committee メンバーに着任
  • 2022年12月14日 「新PSMガイドライン」発刊記念講演会で第6章「リスク管理」について講演
  • 2022年11月15日 「新PSMガイドライン」出版 第12章「協力会社管理」などの執筆を担当
  • 2022年 9月 7日   SCE・Net安全講習会「RBPS入門」の講師を担当
  • 2022年 8月 5日   岡山産業安全塾で「事故事例の学び方Ⅱ」の講義を担当
  • 2022年 7月28日 プロセス安全メトリックス記念講演会でCCPSのメトリクスを解説
  • 2022年 7月15日  SCE・Net化学工学入門講座で「蒸留」の講義を担当
  • 2022年 6月29日  安全工学シンポジウムで「協力会社のプロセス安全」の講演を担当
  • 2021年11月16日 化学工業日報主催の「プロセス安全セミナー」の講師を担当
  • 2021年 9月17日  SCE・Net化学工学入門講座で「蒸留」の講義を担当 
  • 2021年 8月20日  岡山産業安全塾で「事故事例の学び方Ⅱ」の講義を担当
  • 2021年 7月21日  SCE・Net安全講習会「RBPS入門」の講師を担当
  • 2021年 6月30日 「化学プラントの老朽化」出版
  • 2021年 3月19日   化学工学会 安全サロンで「協力会社と連携したプロセス安全」について講演
  • 2021年 3月 4日   CCPSの「プロセス安全のメトリクスver.3.2」訳を公開
  • 2020年10月14日  化学工業日報主催の「プロセス安全セミナー」の講師を担当
  • 2020年4月23日   化学工学会SCE・Net 副代表幹事 就任
  • 2020年 3月 5日    化学工学会誌3月号に「化学プラントのライフサイクルにおける
                       プロセスハザード分析の必要性」を掲載
  • 2020年 1月25日 月刊「化学装置」2月号に「配管工事後の耐圧・漏洩テストの安全」を掲載
  • 2019年11月29日 ㈱技術情報協会「分離プロセスの最適化とスケールアップの進め方」一部執筆
  • 2019年11月18日 徳島大学化学工学懇話会で「プロセス安全の概要」を講演
  • 2019年 8月 8日   岡山産業安全塾で「事故事例の学び方Ⅱ」の講義を担当
  • 2019年 7月 8日   SCE・Net安全講習会「RBPS入門」の講師を担当
  • 2019年 7月 1日   SCE・Net化学工学入門講座で「蒸留」の講義を担当
  • 2019年 3月15日  化学工学会年会口頭発表 「OSHA PSMからリスクに基づくプロセス安全へ」
  • 2018年12月25日 「若い技術者のためのプロセス安全入門」出版
  • 2017年 9月        4th CCPS Global Summit on Process Safety にSCE-Net代表として参加
  • 2017年 9月 1日 化学工学会SCE・Netの安全講習会で第2部の講師を担当
  • 2017年 6月30日  化学工学会安全講演会大阪「事故から学ぶ」でチェックポイントについて講演
  • 2017年 3月 8日   化学工学会年会ポスターセッション発表 「SCE・Netの安全講習会について」
  • 2016年12月14日  化学工学会SCE・Netの安全講習会で第2部の講師を担当
  • 2016年11月22日  化学工学会安全講演会東京「事故から学ぶ」でチェックポイントについて講演
  • 2015年 9月   埼玉工業大学 非常勤講師とし「化学工学」を担当(2022年3月終了)
  • 2015年 7月   化学工学会関東支部/SCE・Net共催 化学工学入門講座 「蒸留」を担当(継続)
  • 2015年 4月   化学工学会SCE・Net 安全研究会 幹事(継続中)
  • 2015年 3月19日 「事例に学ぶ 化学プロセス安全 ――Beaconの教訓と事故防止の知恵」 出版
  • 2014年10月 5日 英文HPを追加
  • 2014年 9月25日 ホームページに参考資料へのアクセスを追加
  • 2014年 3月13日 宇都宮市不動前にオフィスを移転と同時に江曽島本町の仮オフィス閉鎖
  • 2014年 2月10日 事故分析・コミュニケーション研究所 正式に開設
  • 2013年 9月17日 化学工学会 SCE・Net 安全研究会のメンバーとして活動開始
  • 2013年 6月26日 ホームページ開設へ
  • 2013年 2月25日 開業

 

 

 

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